マグネティックフィルタ

機器概要


本機は電磁式の湿式マグネティックフィルターであり、最大2.8テスラで選別する為、磁性の弱い処理物でも選別可能です。
原料を供給し、原料中の磁性物を吸着させる濾過工程と、吸着した磁性物を水等で洗い流す洗浄工程とを繰り返し、原料を処理します(バッチ式)。
原料等の供給/排出は自動弁により制御されます。


機器構造


鉄球等のメディア(磁極媒体)が充填された濾過筒の周りにコイルが配置されており、コイルに電流を流すことによって筒内に磁場を発生させ、メディアを磁化させます。メディアを磁化させた状態で原料を供給し、原料中の磁性物を吸着除去します(濾過工程)。
吸着された磁性物は、コイルの通電を止め、メディアの磁化を解いた後、水や洗浄液等で筒内から洗い流されます(洗浄工程)。供給物を切り替える際、残留液は必要に応じ、エアブローにより押し流されます。
運転中、コイルはファンにより空冷されます。


選別模式図



処理物例


・窯業原料、製品中の微量鉄分、弱磁性物の除去(例;粘土 陶土 カオリン ジルコン)
・冷延鋼板圧延油、洗浄液の脱鉄